福田フクスケのリズミカルな地団駄

フリーライター福田フクスケによる、筋トレのような自慰行為のような写経のような、呪いにも祈りにも似たサービス精神の欠片もない日記。

【20150529】夢の中でも

最近、夜中にテレビをつけっぱなしにしたまま寝ると、そのテレビの内容とリンクした夢をよく見るんだけど、そのベースとなる設定が、なぜか高校時代の吹奏楽部か、学生時代の劇団であることが多く、たいてい俺は本番前にもかかわらず譜面(台詞)をまったく覚えていなくて超ヤバい、というのがお決まりのパターンなのだ。
その基本設定にプラスして、当時はいるはずのない人たちが同級生にいたり、テレビの内容が設定に微妙に入り組んできたりして、大変シュールな夢ができあがる。

今日は、口永良部島が噴火した緊急報道番組を見ている途中で、うとうとと寝落ちしてしまったら、気が付くと俺は役者としてケラリーノ・サンドロヴィッチ氏の演出する芝居に参加していて、途中、私たちがいる島で噴火が起きたにもかかわらず、ケラさんは上演を決行しようとしているという無茶な状況で、俺は命の危険と台詞を覚えられていない焦りの板挟みになって、とにかくハラハラしている……という夢を見た。

俺は、現実でもたいてい常になにがしかの締切に追われており、ギリギリで危ない思いをしたり、「すみません、ちょっと締切を過ぎてしまいそうです…」とお詫びの連絡を入れたりしながら、ものすごく心臓に悪いピンチな毎日を送っているのに、なにが悲しくて夢の中でも本番直前で楽譜(台本)が入ってない!みたいな窮地に立たされて胸を締め付けられる思いをしなければならないのだろう。
寝てるときくらい、何にも追われずに心休まりたいのに!

というわけで、今日も〆切を大幅に過ぎながら『週刊SPA!』の原稿書き。申し訳ない。

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焼うどんには、味付けをソースにするか醤油にするか、という派閥争いがあると思うのだけど、俺がいちばん美味しいと思う正解は、実は「ソースも醤油もどっちも入れて、オイスターソースを隠し味に加える」だ。で、今日はそれに加えて、仕上げにレモン果汁をたらしてみたら、さっぱりとさらに美味しくなった。

最近、料理の味の決め手は酸味なのではないか、ということにようやく気付いて、冷蔵庫にお酢を常備するようになったら、俺の中に空前のお酢ブームが訪れた。たぶん他の人類に比べて7000年くらい遅れてやってきたブームだ。
なすの煮浸しにもお酢、もやしやにんじんのナムルにもお酢、そうめんのつけ汁にもお酢、ラーメンにもお酢。で、これをレモン果汁に代えるとまた全然違う味わいになるんだこれが。

生きていると酸っぱいことばかりの人生だが、味に奥行きが出ると思えば悪くない、と前向きに考えよう。